2023.01.31
年が変わり、2023年。例年にないほどの寒波が日本列島を襲い、京都も50年ぶりの積雪となりました。珍しい雪に、心躍らせる人もいれば、電車が動かない、遅延しているとテンションが下がる人もいたことでしょう。
さて、西陣ネイバーフッドでは、ネイバー登録いただいた方々を巻き込みながら西陣の飲食店、散歩コース、歴史的建造物、イベントへの参加の様子や体験など日々の西陣や西陣の日々を伝えるプロジェクトとして連載記事「日々西陣」をスタートしていきます。
申し遅れました。私、俵谷(たわらや)と申します。普段は、フリーランスでWebライター・ディレクターやメディアの立ち上げなどに携わっており、現在独立して8年目。
京都には、2021年6月に、夫婦で移住をしてきました。実は、京都移住には並々ならぬ想いがあります。
移住を計画しだしたのは、2017年ごろから。京都という土地に魅力を感じたのは、20歳の頃に家族旅行で来たことがきっかけ。
実は祖母が京都出身で、祖先のお墓参りを兼ねて、観光に来たのでした。そのときには、大徳寺、金閣寺、銀閣寺、清水寺など、定番の観光地を巡っておりました。これは自分にとって人生初の京都。(修学旅行は北海道だった)
この20歳の旅行を機に、毎年旅行をするほど好きになり、気がつけば年1回の京都旅行が、実家に帰っているような感覚に。「今住む東京と、旅しに行く京都、逆になったら楽しいだろうな」と、少しずつ移住の熱が高まっていきました。
ただ、現実的に考えれば、仕事がなくなるかもしれない、友達をゼロから探さないといけないなどハードルがあり、なかなか実行に移すことができませんでした。
決意を固めたのは、2019年の結婚にて。その当時、妻は近い将来、海外移住をしたいと話しておりました。「日本を離れることになるのであれば、京都へ移住しないと後悔する!」と、心の奥底にあった京都移住への思いが湧いてきて、2年後に、妻へ京都移住をしたい旨を伝えたのでありました。
と、ここまでがざっくりとした移住の経緯です。当初、妻は京都移住が乗り気ではなかったなどの余談もありますが、長くなるため、またの機会で。
その後、京都のなかで移住候補地を比較検討した結果、われわれは西陣の外れにある北大路堀川に住むことになりました。「住むことになりました」という言い方をしているのは、もともとは、もう少し北側の今宮神社付近で探していたため、当初この近辺は見ていなかったから。
お恥ずかしながら、「西陣」というエリアも、住んでからちゃんと知ったくらいで……。
しかし、1年以上住んだ今、とても西陣を気に入っています。
僕の地元は、東京の府中と調布の間にあります。「味の素スタジアム」といえば伝わるでしょうか。東京オリンピックの開催地にも選ばれました。
東京ではあるあるなのですが、我が地元は再開発の対象地区となり、街の景色が思いっきり変わりました。府中駅のど真ん中にあった古き良き商店街はなくなって、そこに大きな商業施設が建てられました。
「東京はもういいや」と思ったのは、地元がものすごい勢いで変わる様を見て、疲れてしまったからかもしれません。
話を戻しますが、西陣の良いところは、昔ながらの家や建物を生かしつつ、新しい賑わいが生まれていることです。
「古いものを壊して、全く別の新しいものを建てる」のではなく、しっかりと古いものを大切にして、ゆっくりと新しい文化を定着させる。今風にいえば、”サステナブルな”この街並みを、とても気に入っているのです。
長くなりましたが、要は西陣って素晴らしい!ってことを、日常の様子を通してお伝えしたいってことを言いたかったのです。
面白いお店もたくさんあるし、観光地とはまた違う魅力あふれるスポットもたくさんあります。今後、月一程度で、発信をしていきますので、みなさま何卒よろしくお願いいたします。
(執筆・俵谷夫妻)