2023.02.28
連載が始まった日々西陣。記念すべきvol.1は、西陣の街歩きの様子をお送りします。今回は坂を上ることが多く、ちょっと足腰強化コースでした(笑)。
ではさっそくいってみましょう!
北大路駅は西陣なのか?と言われそうではありますが、当日の待ち合わせ場所だったのです(笑)。さっそく北大路通を大徳寺方面へ歩きます。
せっかくなので、「新大宮商店街」へちょっと寄り道。新大宮商店街は大徳寺のそばにある商店街で、昔ながらの漬物屋さんやお総菜屋さん、電気屋さんや銭湯、新しい蕎麦屋さんやスイーツのお店まで、さまざまなお店を楽しめます。
実はこの新大宮商店街、京都に移住してくる数ヶ月前に旅行に来たときに、たまたま自転車で通ったのが最初の出会いでした。そのときは今宮神社に行くのが目的でしたが、たまたま通ったこの商店街のレトロで素敵な雰囲気が印象深く、一緒にいた夫も非常に気に入っていたことを思い出しました。このときの良い印象も、今こうして西陣エリア近辺に住むことを選んだ理由の1つかもしれません。
商店街を歩いて楽しんだあとは、また北大路通に戻って、船岡山を目指します。大徳寺から千本北大路の交差点に向かう北大路通は、ゆるやかな上り坂になっていて、運動不足の私たちはちょっと……(笑)
千本北大路までの上り坂
京都に移住する前は、京都の街中は、坂がなくてどこも平坦なイメージでした。でも実際に住んでみると、意外と坂があることに気付きました。
坂を登ってちょっと小道に入ると、すぐに船岡山への入口が見えます。入口で可愛い豚ちゃんを散歩させている方とばったり遭遇。あまりにも可愛くて、写真を撮ることも忘れて、なでさせてもらいました。毛が思った以上に硬くて驚きました。
船岡山の入口にわかりやすいポスターが
船岡山公園では毎月第三日曜日に、地域の方々が気軽に遊びに来られる「オープンパーク」という取り組みが行われています。
オープンパークは、船岡山公園の元公園管理事務所を活用した「FUNAGORA」さんによって運営されています。FUNAGORAとは、船岡山の「FUNAOKA」と、ギリシア語で「人が集まる場所、広場」を意味する「Agora」を組み合わせた名前だそうです。
以下、ネイバーフッドの協働を取り上げた記事でも紹介されていました
https://24jin.jp/interviews/451
当日はフードトラック2台と自転車修理屋さん、つきたてのおもちの販売やコーヒー屋さんなどが出店していて、とても賑わっていました。
香りまでごちそうの粕汁で温まる!
小腹が減ったので、つきたてのお餅が入った粕汁をいただきます。1月半ばのこの日はまだ寒く、屋外でいただくホカホカの粕汁が身にしみます……!
敷地内では、子どもたちの踊りや太鼓などの披露タイムも。
カラフルなフラッグも飾ってあり、子どもたちも大喜び!
美しい京都の街が見下ろせます
15時にオープンパークが終了するとのことで、おやつを求めてカフェに行きます。その前に、せっかくここまで来たので建勲神社に行ってみることにします。
船岡山公園のすぐ裏にある建勲(たけいさお)神社は、地元の方々には「けんくん神社」と呼ばれ親しまれています。織田信長が祀られていることでも有名ですね。建勲神社は船岡山頂近くにあるため、急な坂や階段を登ることになり、息も途切れ途切れ、足もふらふら。しかし、神社前からはこんなに美しい京都の街並みが見下ろせます。これはがんばって行く価値大いにありです!
秋には、このように紅葉した木々とともに、京都の街並みを一望できます
途中で遭遇した老夫婦(?)の信楽たぬき
そのまま船岡山を下り、西陣の住宅街を歩きます。このあたりは、有名な銭湯やカフェが点在し、観光客にも人気のエリア。昔ながらの家が並び、ほっこりした雰囲気が何とも良いですよね。私たち夫婦がはまっている「信楽たぬき」もあちこちにいるので、テンションが上がります。
少し歩くと「KéFU stay&lounge」さんに到着しました。1Fは誰でも来られるカフェ、2Fより上が宿泊施設になっていて、観光客や地元の方々で賑わっています。
このカフェはクッキーやパウンドケーキなど、こだわりのオリジナルスイーツ類がとってもおいしく、たまに寄ってしまいます。今回はチョコバナナマフィンを頼みましたが、これまた絶妙な甘さで美味!コーヒーにもカフェラテにもベストマッチ。
カフェラテとふわふわのチョコバナナマフィン
おいしいスイーツとともにソファでゆったりおしゃべりしていたら、あっという間に日も暮れてカフェの閉店時間に。楽しかった1日を振り返りながら、静かな西陣の街を歩いて帰宅しました。
・・・
西陣エリアは、このようにちょっと歩くだけでさまざまなイベントやお店、美しい自然などがあり、1日巡るだけでも飽きることなくたくさん楽しめます。地元の生活に溶け込んでゆったり京都らしさを感じたい方には、おすすめのエリアですよ。
では今回の日々西陣はこのあたりで。また来月もお楽しみに!
(執筆・俵谷夫妻)