2023.03.13
こんにちは、西陣ネイバーフッドの三ツ木です。
気付いたらこの西陣エリアに引っ越してきてそろそろ10年が経とうとしています。普段はWebサイトやグラフィックデザインのディレクションや制作に携わっているフリーランスのデザイナーです。最近はやる事の幅も増えて、外からは何をしている人かよく分からないとよく言われていますが・・・デザイナーです。お見知り置きを。
(西陣には隠れたぬきが結構います。)
流石に10年も住んでいると、西陣地域の自治体の活動にも参加したり、役をもらったりと緩やかにこの地域での生活を楽しんでいます。
そんな折、この西陣ネイバーフッドに関わらせてもらうことになり、2022年5月に開催された「24JIN NEXT 2022」で思わぬ出会いがあり、後日連絡のメールが飛び込んできました。
「西陣会のロゴを一緒に考えませんか?」
社会福祉法人西陣会の方にお声がけを頂いた時、非常に光栄なご依頼であると共に、この西陣地区で60年、地域の為に尽力されたこの組織のロゴをどのように表現させてもらえば良いか悩んだのを覚えています。
紆余曲折、これだというアイデアにたどり着くまでに西陣会の方達と多くのミーティングを重ね、すこしづつ形を作る、まさに共同作業を数ヶ月かけて行いました。
60年の歴史を紐解きつつ、西陣会は人々の繋がり、そして集まりである場、温かい「ホーム・家」である事を強く感じ、「西」という漢字を 「ホーム・家」に見立てるというアプローチからこのロゴ設計は始まりました。
(1つのロゴを作るのにスケッチはどんどん増えていくの図)
西陣会の根底に流れているキリスト教の精神、それはいつでも誰にでも開かれている教会でもあり、みんなにとっての「ホーム・家」になるのではないのか。実はこのロゴの右下は、繋がっておらず常に開いています。それはこの「ホーム・家」がいつでもだれにでも開かれている場を表現しています。
全体的に丸みのある優しいラインの形状になっていますが、アルファ ベットの「i」の部分はこの場に集まっている人々を意味します。やはり人が場や地域を作っている、そんな想いでした。
そして、そのロゴデザインを基調として、様々なパンフレット、チラシ、新聞などを作り上げるという大きなプロジェクトになりました。ご協力頂いた西陣会の皆さんに改めて御礼申し上げます。
(各種制作物。記念新聞は大作になりました。)
この優しい場と人々がこの西陣という地域で更に愛される場なることを願って止みません。そして私もこの地域と人々と共にゆっくりとモノづくりを続けていければ、そんな風に思っています。
(西陣ネイバーフッド・三ツ木)