日々西陣 Vol.14 〜移住者視点で調べてみた!日常に潜む気になるスポット5選!〜

2024.07.29


東京という土地から、西日本、しかも歴史深い京都に移住をすると、毎日が発見の連続。

最初の1年は生活に慣れることに精一杯でしたが、3年も経つと路地や屋根、門構えなど、もっと細かい単位で日常の光景に着目できるようになりました。

今回は、東京から京都へ移住してきた我々だからこそ感じる、西陣に住んで感じた「日常のなんだろう?」を取り上げたいと思います。

1.立てかけられた「小さな鳥居」ってなんだろう?

これは、西陣に限らず京都市内でよく見かけます。住宅の角や壁に立て掛けられているのをよく目にしますが、一体何なんでしょう?諸説ありますが、元々は立ち小便を防ぐために設置されたものだそう。

張り紙のパターンもありました

今では、もっと広い意味で「迷惑行為防止」のために置かれていることも多いようです。

「いけず石」に立てかけられているパターンも

2.屋根の上にいる、この石像はなんだろう?

住宅や店舗の入り口の屋根に、時折無骨な銅像が飾られているのを見かけることがあります。これは、鍾馗(しょうき)さんといい、災厄や邪気を払う守り神なのです。実は瓦製のものは京都が発祥だそう。

さまざまな表情をした鍾馗(しょうき)さんがいます!

なお、鍾馗(しょうき)さんは、京都など関西圏を中心に全国に点在しており、その土地土地で特色があるみたいです。

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3.この「仁丹」と書かれたイケおじは誰なんだろう?

「仁丹」という製品は、若い人には伝わらないかもしれません。仁丹とは、16の生薬を配合した口中清涼剤です。今でいうブレスケアですね。

幼少期に、よく父親から数粒もらっていました。子供には衝撃的な味で、今でも脳裏に鮮明に焼きついています。

話を戻しますが、西陣一帯の住所の看板には、「仁丹」と書かれたイケおじが大量にいます。一体どういうことなのか?

どうやら、これはまだ町名表示板が存在していなかった1910年ごろに、「仁丹」を販売する「森下仁丹株式会社」が設置したものらしく、京都だけでなく大阪や東京など大都市圏に点在していたそう。

しかし、戦火によって大半が消えてしまい、今多く現存しているのは京都市とされています。西陣にも点在しているので、ぜひ注意して探してみてください。

4.家の前にある「赤いバケツ」はなんだろう?

春夏秋冬問わず、家の前に設置されている赤いバケツ。まず東京では見かけることがなかったため、不思議に感じていました。しかし、町内会に加入し、組当番が回ってきてようやくこの赤いバケツの存在を知ることに。これは、防火用に水を貯めておくためのバケツで、特に木造家屋の多い京都では火の回りが早いため、防火用水の備蓄が重要になるわけです。

寺社には、このように大量の赤いバケツが置かれていることも

5.四角い囲いの中にある「白い小石」はなんだろう?

一軒家やマンションの入り口の片隅に、よく白い小石が敷き詰められた四角い囲いをみかけます。最初はそういうデザインなのかな?と思っていたのですが、どうやらこれは「鬼門除け」のために置かれているものだそう。

囲いのサイズや囲いの色はさまざま

まとめ

3年も経つと、最初に疑問に思っていた数々の光景がやがて日常となる。それは、すなわち移住した土地に馴染んできた証でもありますが、移住したばかりのフレッシュな気持ちは常に忘れずにいたいですね。

これから京都に住む方も、京都に移住して間もない方も、長く京都に住まわれている方も、この記事をたよりに、西陣を巡ってみてはいかがでしょう?きっと、今までにはない面白い視点で街歩きができると思いますよ。

(執筆・俵谷夫妻)


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