2023.03.09
西陣エリアにはここ数年、続々とこだわりあるコーヒーショップが増えつつあります。
それぞれのお店の紹介もまたいつかさせていただきたいのですが、今回はそんなコーヒーショップをつなぎ、コーヒーをキッカケに広がるプロジェクトのご紹介となります。
「24JIN NEXT 2023」では、マルシェや展示会場で実際にプロジェクトとして出展していただいていた「iroiro kyoto」さん。
西陣ネイバーフッドではその取り組みに伴走支援をさせていただきました。そのはじまりや取り組みの内容、内にある想いについて、当日はパネルでも紹介していた内容をこちらでもお伝えさせていただきます。
・iroiro kyotoについて
iroiro kyoto は「店舗を持たないコーヒーとお菓子のお店」として活動する大学生を中心とした若い世代で構成された任意団体です。具体的には、「京都のコーヒーをもっとたくさんの方に知って頂きたい」という思いで、京都のコーヒーショップから仕入れたコーヒーを片手に、ファッション・イラスト・写真など、他分野のカルチャーを同時に楽しめる空間として POP UP CAFE を開催しています。また、最近ではマルシェや地域のイベントにも精力的に出店、コーヒーを使った「まちづくり」にも力を入れています。
集合写真/イベントの様子
・プロジェクトを実施した理由とは?
2022年4月より、堀川商店街の「cafe HOPE」をお借りして月に1度イベントを開催していたのですが、周辺地域の魅力をもっと知りたいと思い「つぎにし」に参加し、そこで西陣を拠点に活動されている方のパワフルさ・そしてユーモアに刺激を受けたのをきっかけに、自分達も西陣で新しく活動していきたいと考えるようになりました。
・どんなプロジェクトですか?
iroiro kyoto ではこれまで、「カルチャーの交錯」をテーマに、コーヒー・ファッション・イラスト・写真など、様々なカルチャーが交錯する空間として月に1度の「POP UP CAFE」を主催してきました。しかしながら、活動を続けていく中で、新型コロナウイルスの影響による地域コミュニティの希薄化、あるいは、大学生キャンパス離れによる修学意欲の低下など、様々な課題を感じるようになりました。その一方で、自分達はイベントを通じてコーヒーは「コミュニケーションツール」となることを実感してきました。そのコーヒーが持つ「人と人とを繋ぐ力」をうまく活用し、今後はコーヒーを使って「カルチャーの交錯」ではなく「地域に住む人同士の交錯」を生み出すプロジェクトを実践していきます。
24JIN NEXT 2023の出展の様子
西陣にあるコーヒーショップの豆をセレクトいただきました
・今後について
地域の方に対してその地域のコーヒーショップの魅力をお伝えすることで、自分達が住むまちを好きになる。
地域の人達で、地域の魅力的なお店を守る。
コーヒーを片手に地域の人達のコミュニケーションのきっかけを作る。
こうした動きを、この西陣からつくっていきたいと考えております。
今回の「24JIN NEXT 2023」への出展では、会場にお越しの皆さんがコーヒーを片手にお話をされたり、iroiro kyotoさんの活動に興味を持たれ、出展の話が進んだりされていました。実際にここから西陣内外での動きがはじまっている様子で、これからの動きについてもとても楽しみにしております。
(西陣ネイバーフッド・タナカ)